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「なんだこりゃあ?」
ヴィトリアは自分の目を疑った。
窓から見える地上には自分の部下達がヤタガラス、白虎、狼などの獰猛(どうもう)な肉食動物達に食われ悲鳴をあげている。
「うわぁ凄い数だねこれぇ」
サントスもヴィトリア同様に驚いているが、あまり驚いているようには見えない。
相変わらずの能天気ぶりだ。
「サントス。地上に降りるぞ」
「なんでぇ?さっきは部下達にやらせろみたいに言ってたじゃぁん」
「何処の馬の骨かは分からねぇが、狙いは十中八九俺の六星銃だろう。
こんなとこで六星銃使ったらこの城も崩壊しちまう。ほら、さっさと降りるぞ」
「はぁい」
二人は正体不明の来訪者撃退の為、古城の最上階を後にする
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