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最初の攻撃の時からそうだ。
あいつは穴を掘ったせいで、俺の位置が分からなくなった筈。
それに肋にアッパーをくらった時もそうだ。
あの時俺はあいつが地面に潜った後に動いた。
あいつに俺の居場所なんて分かる筈がない。
それにあの発言……。
そしてあのパワー……
。
!
そうか……そういうことか。
分かったぞあいつの能力。
クルスは何か閃いた顔をし、そしてこう呟く。
「てめえ、俺を嵌めやがったな?」
クルスの発言にサントスは何かを悟ったのか、狂喜に満ちたような不気味な笑みを溢す。
「あははははは。漸く気付いたか。まぁ、早い方だと思うよ。ヴィトリアじゃ一生分かんなかったろうな」
突然の口調の変化にクルスは大きく目を見開き、硬直する。
そこには先程までとはまるで別人の口調のサントスがいた。
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