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それから数分の後、移動型兵器サンタ・マリアは完全に原型を失った。
地面はまるで金属の水溜まり状態である。
「僕の任務はこれで完了。君たちが外で暴れてくれたお陰で凄いやり易かったよ。
またどっかで会えたら良いね」
クリティバは任務を完了するとそそくさと自動ドアの方へ歩き始めた。
必然的にルーナとはすれ違う形となり、二人が重なったときクリティバは小声で呟く
「近いうちに恐らくデカイ戦争がある。死ぬなよ」
意味深な言葉を吐き捨てると、クリティバは自動ドアの向こうへと歩いていく。
その突然の囁(ささやき)きに、ルーナは去り行くクリティバを呆然と見送っていた。
「戦……争?」
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