金色の銃と青い薙刀

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―ヴィラ― ――はぁ……はぁ。 マジで厄介な銃だな。 ヴィラは両腰に差してあった剣を抜いている。 苦肉の表情をするヴィラの前方から7つの銃声が聞こえ、飛んできた氣弾をヴィラは全て見切り右に走り回避した。 ――あの銃…弾切れが無いのか? それにリボルバーが動かないのもおかしい。 六星銃の装填弾数はその名の通り六発。 七発の弾丸はあり得る筈がないのだ。 「流石に気付いているよな?この銃は銃弾を入れる必要がない。この銃に秘められている氣のお陰でな。 それにこんなことも出来るんだぜ。」 ヴィトリアは読心術を心得ているかのように勝ち誇った顔をすると、リボルバーを右に1つ動かした。 再び六星銃が火を吹く。 「なっ!?」 驚きを隠せないのも当然、放たれた弾丸はヴィラに当たらず足元に落ちたのだ。 ヴィラには理解が出来ず、ヴィラはそのまま立ち尽くしていると不気味な違和感が彼を襲う。 ――何だ?体が……重い。……まさか! リボルバーを元に戻すと続け様に三発の弾丸を放つヴィトリア。 ――体が……上手く……動かねぇ。避けきれねぇ……しょうがねぇ。 眼前に弾丸が迫ってくると、ヴィラは右手に持った剣を眼前に持っていき縦に構えた。 「氷結界」
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