金色の銃と青い薙刀

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するとヴィラの眼前に氷の壁が出現し三発の弾丸を防いだ。 「ほう。氷の天授十器か。カッコいいじゃねぇの」 「そっちこそ。重力付加能力とは恐れ言ったぜ。 それにその銃、恐らく1つのリボルバーに1つの能力が付いてんだろ?」 ヴィラは推測で喋った。 「ガハハハハハハ。良く気づいたな。 まぁ、重圧弾の効力は数秒だがな。 こっちこそ氷の壁とは恐れ入ったぜ」 ――ペラペラと能力を喋るな。 強大な武力を得たが故の過剰な自身……か。 「けどなぁ。そんな氷の壁意味無いんだよ」 ヴィトリアは今度はリボルバーを二つ右に動かした。 トリガーを引くと銃口から黄色い氣弾が放たれ、物凄いスピードでヴィラ目掛け飛んでゆく。 「ガハハハハ。死ねぇぇぇ」 超スピードの弾丸は氷の壁を一瞬で砕き、ヴィラの左肩を掠めた。 掠めた部分の制服は言うまでもなく裂け、左肩から少量だが流血している。 「……何だ今のは?」
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