金色の銃と青い薙刀

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ヴィラは両手に持っている剣の柄と柄を向き合わせると、二つの柄の端はそれぞれ凸凹(でこぼこ)の卍の形をしており、距離が縮まると卍型の凹凸は綺麗に嵌まった。 カチッと音がなり、二つの剣は輝き少しずつ形を変えていく。 「混沌の薙刀!!」 二つの剣は輝きを失うと、長い丸状の装飾された青い柄に、両端が銀色の反れた刀身に変貌した。 従来の薙刀は反れた刀身は1つだが、この薙刀、混沌の薙刀は2つある。 「それがその天授十器の本当の姿……か。へっ、噂通りだな」 混沌の薙刀はヴィトリアをも見とれる程に美しいく、六星銃と同じく神々しいオーラを放っている。 「ガハハハハハハ。 こりゃいい。サントスにはちょっと似合わねぇがそいつをプレゼントしてやろう」 勿論、ヴィトリアはサントスの本性を知らない。 ただの鈍間(のろま)な弟という印象しかないのだ。 「あんまりコイツを舐めんなよ。氷柱連弾」 すると目に見える筈のないヴィラの周囲には幾つもの小さな氷柱が現れだす。
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