金色の銃と青い薙刀

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放たれた幾つもの氷柱は多方からヴィトリアに向かって飛んでいく。 更にそれらの後に続くように、ヴィラは走り出した。 「こんなもんぶっ壊してやんよ!!」 意気揚々と語るヴィトリアは氣で精製された通常弾を氷柱の数だけ発射し、2つは空中でぶつかり合い相殺する。 全て相殺された直後、ヴィラは左斜めに薙刀を振り降ろすと今度はその軌跡をなぞるように氷が生まれ、生まれた氷もヴィトリアに向かっていく。 「しゃらくせぇ!!」 放たれた氷と対をなすように、ヴィトリアも自慢の巨腕で銃を振り下ろす。 氷の弧と銃がぶつかり合い、氷は見るも無惨に砕かれた。 ――ここだ!! ヴィラは右足元に潜り込み、零距離から右斜め上方に斬りかかった。 ヴィトリアはこの斬撃も銃で対抗する。 混沌の薙刀、六星銃。 二つの天授十器がぶつかり合う。
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