金色の銃と青い薙刀

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金属音が空中に響き渡る。 見上げる様に睨むヴィラの先には冷めた瞳で見下すヴィトリアがいた。 「バカか、てめえ。俺の腕が見えねぇのか」 ヴィトリアは策もなく切りかかって来たヴィラの軽薄さに呆れている。 表情を確認するとヴィラは少しだけ笑みを溢す。 「バカはあんただ。誰も腕力で勝てるなんて思ってないよ。 さっきの俺の攻撃見てなかったのか? 俺の狙いは最初っからこれだ!!」 ヴィラが呟いた後、周囲に小さな氷柱が6つ現れた。 「今度は銃口が俺を向いてない。さっきのようにはいかねぇぜ」 六星銃は今、混沌の薙刀の刀身を銃身で防いでいる為、銃口の先には朗らかな空しかない。 「ちっ。そういう事か」 ヴィラの狙いに気付いたヴィトリアの表情は呆れから焦りへ急変し、急いで薙刀を振り払い、同時に後方へバックする。 額には数滴の冷や汗が流れていた。 「氷柱連弾」 多方からまた氷柱が生まれ、襲いかかる。
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