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ヴィラはローブの左内側のポケットから長方形の白い無線機を取り出す。
右側面にはスイッチがあり、ヴィラはスイッチを押しながら独り言のように呟いた。
「こちら第Ⅲ隊隊長ヴィラ。只今任務を完了しました。飛行機をこちらへお願いします。」
――……あれ?応答がない。しょうがない。もう一度言うか。
「こちら第Ⅲ隊隊長ヴィラ。只今任務を完了しました。飛行機をこちらへお願いします。」
――……ん……あれ?
どうなってんだ?
しょうがなくヴィラは3回目の台詞を吐く。
しかし、変わらず応答が無かった時、左後方からユウリの声が聞こえてきた。
「2人とも前方を見てください!!!」
ユウリの少し焦りの籠った言葉に二人は目を細め前を見と、少しだが黒い煙が見えた。
3人の頭に同時に1つの不安が過(よぎ)ると、同時に駆け出す3人。
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