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魔方陣から黄色い嘴(くちばし)と肌色の足、そして背には右、左合わせて計6つの羽がある鳥が飛び出す。
大きさは然程(さほど)大きくないが、何処か神秘的な雰囲気を醸し出している鳥だ。
「天鳥!!クルス隊長の匂いを追って。とにかく速く前方へ!!!」
『かしこまりました』
ユウリが早口で叫ぶと、天鳥は汚れの無いような美声で返事をし空の彼方へ飛んでいく。
それを見たアイズは左手の人差し指のみを天鳥に向けた。
「第一手・雷霆(らいてい)」
落ち着いた低いアイズの声がすると、左人差し指から細い雷が放たれる。
雷はぐんぐんと天鳥との距離を縮めていぐが、天鳥は余裕綽々(よゆうしゃくしゃく)と避け、そのまま何事も無かったように飛行し続けた。
「雷霆が避けられたか」
天鳥を見送るとアイズは左足を浮かせ、トンッと軽く地に着けると、足元に青い魔方陣が浮かび上がった。
ユウリの魔方陣とそっくりだ。
「第七手・青龍」
「させるか!!氷鎌(ひょうがま)」
青い魔方陣から青い何かが現れようとした瞬間、上空から氷で出来た巨大な鎌がアイズを襲来する。
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