派閥からの脱退者

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視線の先にはまさかの予想外な展開が待っていた 驚くべき事に左人差し指の雷霆は消えていたのだ そして、アイズは後方を睨んでいた ゆっくりと視線をそちらへ向けると、黒い何かが此方(こちら)へ飛んできている その姿は例え、霞んだ目ですらも容易に想像付くほど見覚えのある姿だ 「青龍め。しくじったな」 残念そうに独り言を吐き捨てたアイズはヴィラに背を向けた 確信を持ったヴィラの表情が少し和らいだような気がする ――やっぱり間違いないな。じゃあ、こっからが賭けの始まりだな。後は頼むぞ……クルス。 背中に羽を生やし、長く鋭利な爪を持つ男が助太刀に来たのだ
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