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「……はぁ……はぁ」
降りしきる雨の中、一人の少年が走っていた。
鬱蒼と茂る木々の間を、縫うように何度も転びそうになりながらも必死に走る。
「うわっ!」
しかしついに、木の根に足をとられて転んでしまった。
「追いかけっこはここまでか?」
少年の直ぐ背後に何人かの男達が現れる。
各々が手に剣を持ち、段々と少年へと近寄っていく。
「さて、そろそろ終いだな。あの世で親が待ってるぜ?会いに行ってやんな」
そうして少年に剣が降り下ろされる…
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