鏡音レンの憂鬱

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「リーンちゃん!」 リビングに、鈴のように可愛らしく透き通るような声が響く。 その声の持ち主は、その声相当の可愛らしい緑髪の美少女だ。 そう、美少女なのだが、俺の姉、いや! 俺の嫁、鏡音リンにあろうことか暑苦しい位に密着しているのだ。 いや、純粋に仲良くしているだけなら俺だって、こんな右手に金属バッドなんて大人気ない物を持っていない。 何故、純粋じゃないと分かるかって? なら問おう。 純粋な気持ちで女が女の首筋に顔を埋めるか? 右手を細腰にヤらしく回すか? 左手で抱きしめるか!? あんな熱っぽい視線で見つめるか!? 俺は絶対にないと断言しよう!! つまり、おk、緑は敵だ。 あの女は敵だ。 ならば阻止しなければ、俺のリンの純情が護れないだろう!? 「おいこらネギ女!!」 「れ、レンどうしたの!? バッドなんてどうしたの!?」 「いいからリン退いて!!」 「イヤー、バナナガコワーイ。 助けてリンちゃん!」 オロオロしながら涙目になるリンも天使なくらいに可愛い!! 本当に可愛い!! なのに、だ。 思いっきり棒読みで喧嘩売りやがって百合女が!! しかも、あからさまにリンに抱きつきやがって…!! 俺は意を決して金属バッドを振りかざした。 さて、そこから俺の意識が途絶えたのは何故だろう。 まず、頭に刺さるネギ。 これは明らかに、あのネギ女の仕業だ。 次に転がる空き缶。 はい、五月蠅すぎた為に我等がコンチータ様ことMEIKO姉さんからの愛のフルボッ…鞭ですね。 さて最後に襟に突き刺さっているこの刀だ。 何だコレは。 明らかに身に覚えのない殺意を感じる。 ここに刀なんて使える奴は一人位しか思いつかねぇ。 「おい、ござる手前…」 「初音殿が怖いと申した。 よって、個人的な怨みはないが、逝ってもらおう。」 「がくぽ手前ぇぇ!!」 「あんた達、どうしたいの?」 「ごめんなさいMEIKO様…」 気が付くと、俺とネギ女とござるは何故かフルボッコの上に逆さ吊りにされていた。 …理由は言わずとも分かるであろう。 そして、1日の終わりを告げる夕陽と共に俺達の意識は闇へと沈んで逝った。 そして、明日こそネギ女を葬ると決意した。 end 我が家のVOCALOID家族はこんなリン廃ですw そしてレンは愛するリンを護る為に明日も諦めません。 殿は贔屓でミク様に手を貸した為に、ミク様はセクハラを働いた為にフルボッコされました。
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