悪魔とテストとエリートと

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カイルと名乗った転入生の容姿は、生徒達をさらに驚かせた。 オレンジ色の髪に赤い目、爪と八重歯―いや、牙といった方がいいかもしれない―が鋭く、長身の勉よりもさらに背が高そうだ。 制服はだらしなさそうに着崩している。 しかし、不思議と不真面目な感じはしない。 (留学生…か…?にしては日本語が上手いな…) 勉は思ったが、大変なことには変わりないので気にしないことにした。 勉の右手には、ペンがクルクル回っていた。
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