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学校指定の靴に履き替えて
靴箱に付いてる長方形の鏡を見て
全身変じゃないか見る
ナルシストじゃないよ
そして扉の取っ手に手をかける
「行ってきます」
押し扉を押しながら
利き足を前に押し出す
すぐに石畳の地面の感触が
あると思っていた
いや、すでに当たり前なことだから
それさえ思っていなかった
だから一瞬考えることが止まった
足下の浮遊感の後に
暗闇に自分は前のめりになった
「…は?」
聞こえた自分の声は
とてもバカらしかった
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