一章

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世界は便利な世界になった。 宇宙旅行も一億円を切るほど手軽に行けるようになったし、難病とされていた病気に効く新薬も数え切れないほど増えた。 科学、医療の発達は人々に大きな利益をもたらした。 しかし科学の産物は本来の目的に反した使われることもある。 ダイナマイトしかり相対性理論しかり そしてロボット。 本来は人間の生活をより良くするために作られたものだ。 しかし何も感じない人間であるロボットは、軍事利用されるのは誰もが容易に想像できた。 だがロボット工学の最大の問題はそれではなかった 人とロボットの立場の逆転 これが最大の懸念になっていた。 そして社会の風当たりが強くなったロボットの開発は事実上全面禁止になった しかし一部の科学者はロボット開発を止めることなく続けていた。 俺はそれを取り締まる公安委員会の者だ。 この町に来たのも調査の一つだ。
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