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灘本は給油中の輸送ヘリの陰まで移動すると、見張りの兵士に忍び寄った。
手で兵士の口を押さえ、反対の手に持っていたナイフで喉元を切り裂く。兵士は断末魔を上げる間もなく絶命した。
灘本はポーチからC4プラスチック爆弾を取り出した。
粘土の様なC4爆薬に雷管を差し込み、ヘリの車輪の隙間に隠した。
「川崎、ヘリにC4を設置完了した。動きはあるか?」
灘本は無線でそう言った。
『動きはありません。それよりも、攻撃開始まで10分を切りました』
「分かった、時間が無いな。今すぐ司令部テントの裏まで来てくれ。さっさと終わらせる」
『了解、アウト』
そう言い、川崎から無線が切られた。
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