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沖縄県北部
石油精製施設
巨大なガスタンクやパイプラインが並ぶ精製施設では自衛隊と中国軍による激しい戦闘が繰り広げられていた。
「撤収だ!引き揚げるぞ!」
隊長の声で、河合 1士は我に帰った。既に撤退用のヘリは着陸しており、ヘリに搭載されているミニガンが火を噴いた。
弾丸は一瞬にして中国兵を肉片に変えた。
中国軍は精製所を無傷で手に入れようとしているのか、航空支援などは全く来ない。
河合は89式小銃を発砲しながら中国兵を牽制し徐々に後退していく。
しかし、敵の数は次第に増大していった。
「きりがない!」
一人の隊員が言った。
「ヘリまでもう少しだ、がんばれ」
隊長がそう励ます。
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