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無線が切れたかと思うと、そのヘリはタンクに激突し大爆発を起こした。
「クソが…」
前に座っていた隊員がそう呟いた。
「揺れるぞ!」
パイロットがそう叫び、ミサイルをフレアで回避した。
しかし、その衝撃で前にいた隊員が放り出された。
隊員は何とか枠に掴まったようだ。
「助けてくれ!死にたくない!」
隊員はぶら下がった状態で必死に助けを求める。
「掴まれ!」
河合は手を伸ばし、隊員が出した手を掴もうとした。
しかし、河合は手は空回りし空を切った。
隊員は転落した様だが、既に落下点を通り過ぎているため姿を確認することは出来ない。
河合は呆然と途方に暮れた。
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