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外では既に自衛隊の攻撃が開始されており、地獄絵図になっていた。
負傷者と死体が転がり、火だるまとなっている兵士もおり、兵舎のテントは燃え上がっていた。
空からは自衛隊のアパッチからのミサイルと弾丸が降り注いでいる。
川崎と灘本は司令官を引きずりながら、中国兵達に気づかれないように進む。
生憎、兵士達はヘリに対し夢中で夜空に銃弾を放っているため、地上には気が回らないようだ。
退路を塞ぐ兵士には灘本が鉛玉をお見舞いしていく。
川崎は背後で中国語の叫び声が聞こえたと思うと、振り返った。そこには一人の中国兵が立っており、指揮官の拉致に気づいたようだった。
川崎がすぐに司令官を盾にすると、中国兵は躊躇い引き金を引かない。
川崎はその隙にUSPの引き金を引き、中国兵の眉間に見事弾を撃ち込んだ。
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