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三人はキャンプから脱出し森を抜けると、平原に出た。
彼らの目の前に、轟音を上げながらCH-47輸送ヘリが着陸した。後部のドアが開くと、中から完全武装を施した隊員達が降りてきた。
「行くぞ!ついて来い」
「急げ!急げ!」などの声が響き渡る。
灘本と川崎は彼らが戦場に向かうのを見送ると、司令官と供にヘリに搭乗した。
二人は機内の席に座ると、二人の正面に司令官を座らせた。
司令官は相変わらず一言も発していなかった。
「コイツが口を割ってくれればいいんですけどね…」
川崎は反抗的な態度の司令官を見ながら呟いた。
「喋ってもらうさ、嫌でもな…」
灘本は司令官を睨みつけながら言った。
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