可憐なカレン

2/4
前へ
/7ページ
次へ
なんだかんだでそんなある日。 今日は隣の大国キクーチン共和国からえらい大臣やらえろい男爵芋やらがたくさん来ることになっていた。 そんなもんだからおれは朝から宮廷内の掃除をさせられていた。 昼過ぎにその一団が到着した。 今夜はこの宮廷に泊まるということでおれは風呂掃除をすることになった。 宮廷ということでなかなか立派な風呂だ。 だがおれのようなただの掃除夫はせっかくきれいにしてもこの風呂には入ってはいけないことになっている。 下っぱは宮廷の隣にある小さな銭湯に行くことになっていた。 しかし風呂掃除のときはこっそりと一番風呂に入ることができる。 今日もそのつもりでさっさと掃除を終えるとこっそりとこの豪華な一番風呂を1人で堪能していた。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加