よりつよく

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「来なあ」と先生が私を呼んだ。 前に行って、きをつけ。 鼻水拭きたい。 涙も、汗も拭きたい。 「下向くなよ」 顔をあげると、 ぼん、っと先生の手が私の頭にのった。 「もっと頑張らな。 気持ちが足りやんわ。 一本一本大事に投げろ」 怒られた。 確かに。やみくもに投げちゃダメだよな。 「信じてるから。 先生は。お前をな。」
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