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隣のクラスの西山君。
この人だけは、自分のことをわかってくれた。
自分の話をすごく真剣に聞いてくれた。
自分はそれだけで嬉しかった。
西山君がとても優しい人で本当に良かった。
中3の秋
『バシャァン!』
「うわっ。水浸しじゃん。だっせー。アハハ!」
(…またか。うっ、さ、寒い…)
掃除の時間、廊下を歩くといつも待ち伏せされている。
ダッ。
急いで保健室へと走った。
「あっ。あいつ逃げやがった。」
「つか、マジだせー。逃げるとか、よえ~。」
自分が泣いているところをあの人達に見られたくなかったから。
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