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「駒谷先輩ねぇ。麻璃、まだ好きなの?
ろくにメールも出来ないのに。」
…人のこと言えないけどね、あたしも。
「う、うっさいわね!いいじゃない、別に!
顔見れたら、それでいいのよ!
だから…行くわよ、試合見に。」
麻璃は、自分の恋になるとすごく控えめになる。
普段は、超毒舌だけど。
そのギャップがたまらんわい。
…やっぱあたしおっさんだわ。
「蓮谷先輩見に、の間違いでしょ。
分かったよ。いつだっけ? 試合。」
「今週の日曜日。
…ありがと、歩。」
「じゃあこの話はまた今度ね。
ほら、1時間目始まるよ?」
もう数学担当の先生が
教室に入ってきていた。
「じゃあ、また後でね。」
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