空の国(Under the sky)

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旅人は疲れていた。 俗にいう中型のバイクに 乗っている旅人は 次の国を目指していた。 腰には大口径の銃 リボルバーの6発式を さげている。 武器はそれだけ。 服装は腰にベルト、 今は暑いので、上着を脱ぎ 半袖の服を一枚着ているだけである。 特に旅に目的は無く 旅人は師に教えられ なるべくして旅人と なった、と言うのが 正しい。 元にいた国というのは 思い出す事すら出来ず… いや、思い出したくない そう願っていたのも 5日間位だった。 今、元の国の記憶は とうに風化している。 今どうなっているのかは しらない。 戻る気もさらさらないし なんせ、思い出せないから 気にすることもできない。
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