80人が本棚に入れています
本棚に追加
名簿が前後なのを利用して、一番最初のHRから少し話した俺ら。
どこの中学出身なん?から始まった会話で隣の中学校やったと知ってもっと早く出会いたかったと後悔して、
でも案外家が近いことに感動して
気づけば担任が入ってきてた
HRではじまった自己紹介で内が中学時代バスケ部やったって知って、帰宅部やった自分をもう一回恨んだり。
恋をするって、こんなに楽しかったっけ?
なんだか、ワクワクして、ウキウキして。
恋をして1日目にこんなんだったら2日目はどうしよう?
とかテンパッてたけど、事は思いのほか簡単に進んだ。
「大倉、まだ昼休みちゃうで?」
「だってお腹減ったんやもん」
「よお食うほうなん?」
「んー…まぁ、人よりは?」
2日目からちゃっかり授業のある高校生活。
先生の顔とか覚えるのに疲れて、2限が終わった頃にはお腹も減ってきた。
だから朝コンビニで買った焼きソバパンをぱくり。
すると振り向いた内が驚いたような顔で問いかけるから、自然と始まった会話。
内は、ブレザーが似合っていて可愛いです。
「あ、昼飯って誰かと約束してる?」
「ん?してへんよ、まだあんまり友達おらん」
「あれ?中学時代の奴らは?」
「あんまりここ進学してへんねん」
「あー、俺も!男子校やからなんかな?」
あ、そうなんよね。
俺ら、男子校に通ってます。
ちょっとおばかだけど部活の名門の男子校。ちなみに俺は帰宅部の予定。
家からの近さで選びました。
そう言ったら内もおんなじやって笑ってくれた。
そして、その笑顔のまま。
「よかったらいっしょに昼飯食わん?俺の友達もいっしょやけど…」
なんてお誘い。
首を縦に振る以外の選択肢なんてあんの?って感じ。
そこで紹介されたのが安です。
今では名コンビ、なんて内に笑われたり。
楽しい毎日の幕開けは、ナチュラルに進んでいった。
最初のコメントを投稿しよう!