BLOOD Covered KNIFE エピローグ

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それは高校3年生のある日、塾の帰り道のことだった。 いつもより帰るのが遅くなった『僕』は、暗い夜の闇の中を真っ黒の服を着て、少しばかり早足で駅からの道を歩いていた。 いつも『僕』は塾の帰り道に、裏通りを通る。 表通りは蛍光灯で明るく照らされており、夜中でも人通りが多い。 そんな表通りが何処か嫌にで、『僕』はいつも人気のない裏通りを通って帰ることにしていた。 だが、 その日、 その裏通りには招かれざる客人がいた。 『僕』が人気のない交差点に近づいた時、交差点の左から喧騒が聞こえてきたのだった。 恐る恐る覗き込んで見ると、そこには7人の現代風な若者とそれの集団に囲まれる男女の二人組がいた。 何があったかは知らないがいいムードではないのは確か。 これは関わりたくないなと思った『僕』は気づかれないように交差点を渡ろうとした。
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