141人が本棚に入れています
本棚に追加
とりあえず駅に向かって歩く。
｢………｣
｢………｣
う～ん…なんだこの無言状態は…
めちゃくちゃ気まずいんだけど…
なにか話さないとこの無言はきつすぎる…
｢なぁ彩月。なんでデパートに行くんだっけ？｣
｢ハァ？さっき言ったでしょ。欲しい服があるから買いに行くのよ。まったくあんた記憶力ないの？｣
｢アハハ。そうだったな。すまん、すまん。｣
………………………………
話しが終了してまた無言状態に戻ってしまった。
もっと話術があれば…トホホ…
それから10分無言のまま歩いて駅に着いた。
デパートが近くにあるといっても隣町にある。電車で次の駅に行かなければならない。
切符を買い電車に乗る。
｢………｣
｢………｣
ここでも無言とは…
一体どこまで続くの？俺なんかお腹痛くなってきた…
俺からしゃべらないと…
でも何を話そう…
いらないこと言ったら理不尽に殴られるからな。
そう考えていてふと上を見ると電車によく吊ってあるチラシ。
そこに今から行くデパートのチラシがあった。
｢大安売り！食品、家電、服などその他もろもろなんでも半額で売りつくし！
早く買わないとお前の人生終わらせるからな！キラリ♪｣
……うん…なんだこのチラシ…
あきらか脅迫ですね。そして脅迫のくせに最後｢キラリ♪｣ってなんだ？
なんか無性に腹がたってきた。
こちとら何喋ろうか考えてる最中なのに…
最初のコメントを投稿しよう！