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中に入ると人がたくさんいた。
「結構人いるな…」
「日曜日なんだからじゃないの?」
そう言うと彩月は鞄の中から一枚のチラシを出した。
「彩月、その紙はなんだ?」
「これは今日のチラシよ。さっき貰ったの。私はこの白のワンピースが欲しいのよ。」
と俺の顔の近くまでチラシを見せてくる。
そこには白のワンピース三千円が半額の千五百円と書かれてある。
ちなみにそんなに近くにしなくてもちゃんと見えるからな。
俺の目は両方とも1,5だ!
「フーン。このワンピースか…
先着1000名様って書いてあるぞ?
こんな時間に来て大丈夫なのか?」
「大丈夫よ!1000名って言ったってそんな簡単にはなくなら無いわよ。」
余裕の表情を見せる彩月。
するとデパートの放送がなる。
『本日は○○デパートにご来店いただきありがとうございます。
お客様にお知らせです。当店七階の服屋にて発売中の白のワンピース。
残り10着となったのでお買い求めのお客様はお急ぎで七階にお買い求め下さい。』
「早く行くわよ優太!!」
「いたたた!腕をおもいっきり掴みながら走るな!」
彩月は焦った顔で俺の腕を引っ張っていく。
ちぎれそうで痛い…
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