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「とにかく欲しい物が無くなってしまいました。
仕方ありませんわ。今日のところは帰りますわ。」
と女の子は黒服の人達と一緒に帰ろうとした。
「ちょっと待ちなさい!!帰る前にあんたの名前教えなさい!!」
先ほどまで崩れていた彩月が急に立ち上がった。
急に名前を聞き出すとは…
「あら…普通は貴方から名乗るものじゃないですの?
無礼にも程がありますわ。」
「く!!……わ…私は日ノ宮彩月って言うのよ!」
渋々自分の名前を名乗る彩月。
「日ノ宮彩月…まぁ庶民にしてはいいお名前ですこと。
わたくしは西連寺 結菜(サイレンジユイナ)と申します。
ではまたどこかで会えたらいいですわね。」
と言って帰っていった。
「え!?西連寺って言ったあの子?」
「そ…そうよ。なに驚いてんのよ?名前位でビビって!」
「知らないのかお前?西連寺っていったら日本で最も大金持ちっていわれている財閥だぞ!!あらゆる会社や大手メーカーの総責任者らしいぞ。」
「!!そ…そんなの知らないわよ!!セレブだか大金持ちなんだか知らないけどあの偉そうな女に頭きてんのよ!!
「庶民のくせにいいお名前ですこと。」とかいってんのよ!!
ほんとムカつくのよあのチビ女が!!
大体金持ちのくせになんでこんな普通のデパートに買い物きてんのよ!!
ワンピースが欲しかったら職人にでも頼めば作ってもらえ!!」
彩月さんは俺の話聞いていたのかな?
目上の人になんてこと言っちゃってんの?
言いたいこと言い過ぎでしょ…
「まったく!!ほんとムカつくわ!!
優太!!こうなったらヤケ買いよ!!
かわいい服片っ端から買っていくわよ!!」
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