序章 これが俺の始まり方

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そんな言葉をはいて消え去った親… なんなんだろ… 俺は悪いことをしたのかな… わからない… でも何かをしたから捨てられたんだろ… 雨は激しく降ってきた。 それでも俺は段ボールの中で体育座りをしてじっとしていた。 捨てられてからどれくらい日がたったのだろう… 目の前が霞んできた。手も足も体全体が痩せ細ってきた。 もうダメなのかな… 俺……死ぬのかな? 二歳の時にこう思った。 死んだ方がいいか…別になんにも後悔する事だってない。 もう死のう… これで俺の人生は終わった。
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