おばあちゃんとプレゼント

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学校が終わって急いで家に帰りおばあちゃんが包んでくれたプラモデルを持って友達のところに向かう時、 『楽しんでおいで。』 と声をかけてくれて 『うん。行ってきます。』 って元気よく友達のところに向かったそうです。 そして友達の家に着き周りの友達がよそ行きの綺麗な洋服を着ていて自分は汚れた服で恥ずかしかった思いをしたと。 沢山の食べ物がテーブルに並んでいて早く食べたいって思ったけどみんながプレゼントを渡していたので自分も渡したら、 『これなんか新しくない。』 みんなの前で言われて恥ずかしくなりそこには好きな女の子もいたから余計に恥ずかしかった。 その包みを開けて今度は 『このプラモデルお古?要らないよ。こんなの。』 思わず悔しくて泣きそうになったけど我慢していたら友達のお母さんがケーキが用意出来たわよと呼ばれてケーキにロウソクを立てて歌を唄って火を消しそのケーキを切って分けてくれていたその時、 『あら、8人っていってなかった!?9人いるわ。どうしましょう…』 その時にみんなが僕の方を見て誕生日の主役が 『ケーキ食べないよね。だってプレゼントお古だったもんね。』 『こら、そんな事言わないの。ごめんなさいね。』 おばさんはそう言ってくれたけどその時思わず 『おばさん、ぼくいいです。用事があって帰らないといけないので要らないです。プレゼントも渡したので帰ります。さようなら。』 そう言って飛び出し泣きそうになりながらも我慢して家に帰りおばあちゃんが 『あら、どうしたの?誕生会はもう終わったの?』 思わず我慢出来なくて声を出して泣き出してしまった。 そして泣きながら眠ってしまったようで起きたらおばあちゃんが秋刀魚を焼いてくれて 『はい、温かいうちに食べなさい。おいしいわよ。』 その言葉にまた涙が出てきて泣きながら食べた。 『さっき○○くんのお母さんから電話があって何があったかは聞きましたよ。辛かったね。ごめんね。おばあちゃんは何もしてあげれなくて。』 その言葉がまた涙を止まらなくさせて涙の味がした秋刀魚だったと目をうるうるさせながら話をしてくれました。 この話は聞いている私までもが涙が出てしまいました。 幼心に傷がついた…そしておばあちゃんの暖かい優しい心に…
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