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「さて、これから部活動見学となります。
これが終わると早速登録となりますので、よく考えるように。
では、着いてきてください。まずは運動部からです」
一年三組の生徒を集め、そういう二岡先生。
まずは運動部からか。
運動部っていうと代表的なのは野球やサッカーだよな、やっぱり。
まあこの二つは僕には入れないな。だって運動とかそんなに得意じゃないし。
そりゃまあ、人並みには出来るけど。小さな頃からやってきた人より巧くなるなんて、僕程度の運動神経じゃまず無理だ。
それに。
「らいくん、運動部はダメだよ。ほとんどが男女別だもん」
って千穂ちゃんが言ってきたし。
そこまで一緒に拘らなくても良いと思うんだけどなぁ。
「千穂ちゃんは入りたい部活とかないの?」
「らいくんが入る部活に入りたいかな」
駄目だこの幼馴染、考えることを放棄してやがる。
うーん、入りたい部活っていってもなぁ……。
「いっそのこと入らないっていうのは」
「ここ無所属禁止なんだよ?
知ってるよね、らいくん」
「……知ってるけど忘れてた」
そうだった、全校生徒強制入部。喩え運動部員が怪我などで運動できなくなっても文化部へ。
この学校はそういう学校だったな。
全くもって恐ろしい。そう思いながら僕達は、生徒の流れに乗って、次々と部活動を見学していった。
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