太陽の下で

神崎 茜

「めんどくせぇなぁ……入学式」

俺はカーテンを開けて外の景色を見ながらつぶやいた。

今日の空は雲ひとつない真っ青な空だった。

─高校生。これが今の俺の職業だ。

いや､待てよ……。
入学式が終わったら高校生と認められるのか？
てか学生って職業のうちに入るのか？

まぁいっか､そんなこと。

今日は高校の入学式だ。
俺は今日から高校一年生になる。

俺が通う学校は『陽下(ようか)高等学校』っていう名前の学校だ。

いや待て。
『高等学校』ってのは名前じゃなくてアレであって……ああ！わかんねぇ！

『陽下高校』っていう学校に通うのである。