神崎 茜

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椅子に座って俺は母上が朝メシを運び終わるまで待った。 メシで思い出したが、高校から給食というものが無くなるらしい。 弁当になるのだ。 母上の弁当か……。何年ぶりだろう……。 いや、『何年ぶりだろう……』は変だな。 中学の行事とかに何度か持ってったな。 『何ヶ月ぶりだろう……』が正しい。 母上が朝メシを運び終わった。 「いただきます」 俺は箸を持ち、母上の作った美味しそうなメシを食べ始めた。 ……うめぇな。特に、このサラダが。具体的な名称はわかんねぇが。 朝メシは、小豆がいっぱいかかっているご飯、味噌汁、ラーメン、焼き鳥、サラダ、リンゴといったものだった。
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