俺に汚点なんてないんだからな!

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「そうだよな…俺なんかに構ってられないよな…わりぃな陽夢露…」 そ、そんな顔をされては…俺は、俺は…。 ほっておけねぇ!! 俺に背中を向けて立ち去ろうとする弘希を俺は呼び止めた。 「おい弘希」 「なんだ?陽夢露…」 「…ほらよ…」 俺は弘希にビッチリと文字が書かれてある紙を何枚も手渡した。 「それに書いてあることは…多分今回のテストに出るだろう場所だ。まぁ三日だと半分くらいしかできねぇだろうが、半分はとれるだろう」 俺が話し終えると、弘希が泣きながら抱きついてきた。 「ありがとう陽夢露~!そんなに俺のことを心配してくれてたんだな!」 「べ、別に…俺はお前の心配なんかしてねぇからな!」 因みに、これらの会話はテスト前にはいつも行われる。 俺はいつもこんな感じだ。 だから男子生徒には「めんどくせぇ」だの「うぜぇ」だのと言われて避けられる。 だが、そこが良いと女子生徒の人気は高い。 こんな俺のどこがいいのか分からないが…。
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