俺に汚点なんてないんだからな!

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だから俺には毎日女性からの告白が放課後に待ち受けている。 だが、これは俺にとっては試練でしかない。 人数が多い…と言うわけではない。 いや、まぁだいたいいつも複数の人が待ち構えているのだが…。 何がめんどくさいかというと、まぁ女性が告白してくる。 「わ、私、光咲君のことが好きです!付き合って下さい!」 まぁ、俺の好きな人でないのでフる。 「ごめん…無理…」 すると普通ならショックを受けて立ち去るか笑顔で別れる。 しかし……俺の場合は違う。 俺はツンデレ…つまり心とは真逆のことを言うと思われている俺がフると必ず女は「つまり心の中では好きってことね!嬉しい!」と言い返す。 逆にそのことを計算して「いいよ」と言うとあっさり承諾する。 意味わかんねぇんだよ! どんだけ都合のいいやつらなんだ女っていうのは…。 まぁその戦いを終えて家に帰る。 ここである報告をしておく。 俺にはある汚点がある。
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