雪溶けぬまま

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ケンカが耐えない日々は、気づけば6年目を迎えていた。 私は18になり、化粧がかなり濃くなった。服も派手なものを好んで着た。ピアスも沢山あけた。 髪は金髪にブリーチして、頭の悪い人達と付き合った。 辛いときもそうでない時も、常に腕を切った。 高校2年の時に理不尽なイジメにあい、3年の夏に高校をやめた私。 イジメをする奴らにダサいと陰口を言われ 世間には中退者はバカだと罵られる。そんな気がした。 だから私にとって、見た目を改造する事は、自分を守る為の行動だった。 どこにいようと、争いは絶えない。それに比例して増えていく物は、涙と傷。その2つしかない。 減っていくのは、純心と体力。
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