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「へえ、あの本屋の兄ちゃんがか」
「うん、ビックリしたけど、すごく嬉しかった」
一三は、本屋での出来事を五郎に話した。
それを聞き、五郎は、明日にでも本屋に行ってみようと思った。
(それだけ勘の良い人間なら、もしかしたら、相談にのってくれるかもな…)
五郎は、一三との付き合い方を悩んでいた。
今までならば、幼なじみとしてだけだったが、今は恋人。
一三を傷つけたくない。しかし、彼を愛したい。
翌日、今度は、五郎が一人で本屋へ。
「どうも、こんにちは」
「いらっしゃいませ…ん?」
五郎は、前に一度しか来ていないため
店主は、一三のようには、わからなかった。
「前に一度だけ、来たんだけど…一三がいつも世話になって」
そこまで聞くと、ようやくわかったようだ。
「ああ!あなたは、一三さんの幼なじみの…どうぞ中へ」
店主は、五郎を招き入れる。
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