出会い

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彼との出会いはまだ肌寒い初春。 ある朝。 「あ~、時間がない!」 私の仕事は、児童福祉施設(児童館)の指導員。 出勤前、この日もいつものように家の前に止めてある自転車に乗ろうとドアを開けた。 「あれ?自転車がない!」 仕方がないから、徒歩で出勤することに。 帰宅後、地域の警察署に連絡し、近所の交番に行くように言われた。 夜10時半。 自転車の盗難届けを出しに近所の交番へ出掛けた。 ガラガラ! 交番の戸を開けると若い警官が一人。 私の顔を見るなり 「自転車の…」と言い、被害届の書類を取りに行く彼。 ぶっきらぼうな態度の彼に「自転車がないことに気付かれたのはいつですか?」等を聞かれ、交番を後にした。 これが私と彼の出会いでした。
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