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立宮は男勝りで、尚且つ歯に衣着せぬ言い方をする。
いわゆる女版陽平みたいなものだ。
「楠原、悪気があって言ってるんじゃないから、立宮は」
どんどん表情が強張っていく楠原にそっと耳打ちをする。
「……うん」
楠原は固まったまま、小声で返事をする。
「おじさん元気?
久しぶりに孝文の家のアトリエ行きたいな、私」
立宮にそう言われ、チラリと楠原のつむじを見る。
俯きながら、いろいろ思案しているんだろうな。
「ダメ。
彼女できたから、他の女は家に入れないことにした。
悪いけど」
一瞬、立宮が目を丸くする。
陽平は小さく口笛を吹いた。
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