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「ああ、サッカー部のマネージャーの立宮尚子。
陽平と同じクラス」
「ああ……」
思い出して納得、という顔をした楠原。
人見知りな性格だからか、ちらっと立宮を上目遣いで見てペコリと軽く頭を下げた。
「途中で一緒になったの?」
陽平に聞く。
「ああ。
お前らがここ通るまでつきあってもらってた。
公園で」
「缶ジュース1本じゃ安いけどね」
「仕方ねえだろ、所持金200円なんだから」
陽平と立宮が言い合いをする。
楠原はなんだか居心地悪そう。
「これ?彼女」
立宮がまじまじと楠原を見る。
「“これ”って言うな、立宮」
すかさず言い返す。
「ふーん。
こういうのが趣味だったんだ」
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