―――第2章・回想―――

3/38
前へ
/83ページ
次へ
3人とも 名字がバラバラな為 席替えをするまでは 休み時間と下校時間くらいしか話せなかった。 ―――そんなある日。 席替えと共に学級委員を決める事になった。 立候補者がおらず 担任が指名する事を知った生徒は 大ブーイング。 あたし達3人は 騒がしい教室を良い事に お喋りに夢中になっていた。 担任がクラス名簿を見ながら 委員長を筆頭に あたしの名前 副委員長に、玲雄の名が呼ばれた。 あたしが選ばれる事は 何となく予想はしていたが まさか、彼が挙がるとは思ってもいなかった。 案の定、彼は担任に抗議している。 教室が賑やかすぎて 彼らの会話は聞こえなかったが 玲雄が妥協した事によって まとまった―――。
/83ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加