―――第1章・出会い―――

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――――― ―――― ――― ―― ― 「お姉..コレ何?」 美亜の弟.詩瑠(シル)が冷蔵庫に飲み物を取りに来た時 黒い謎の物体が視界に入った。 「あ...それ?失敗作!」 美亜は、満面の笑みでサラリと言う。 「……」 詩瑠は呆れかえった顔で無言のまま その場を立ち去ろうとするが その後ろから 罵声を発する彼女の声が耳に入る。 「お姉…オレンジフランベじゃなくて、もっと簡単なのにしたら?」 彼はそう言い、姿を消した。 台所に残された彼女は 腕を組み、頭を悩ませた。 本日.2月12日、23時。 バレンタインデー当日まで あと2日。 今日はもう時間が遅いので 明日に備えて 後片付けをして、終わり 先程、弟に言われた事を考えながら 寝床に入る―――。 ― ―― ――― ―――― ―――――
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