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「お姉..コレ何?」
美亜の弟.詩瑠(シル)が冷蔵庫に飲み物を取りに来た時
黒い謎の物体が視界に入った。
「あ...それ?失敗作!」
美亜は、満面の笑みでサラリと言う。
「……」
詩瑠は呆れかえった顔で無言のまま
その場を立ち去ろうとするが
その後ろから
罵声を発する彼女の声が耳に入る。
「お姉…オレンジフランベじゃなくて、もっと簡単なのにしたら?」
彼はそう言い、姿を消した。
台所に残された彼女は
腕を組み、頭を悩ませた。
本日.2月12日、23時。
バレンタインデー当日まで
あと2日。
今日はもう時間が遅いので
明日に備えて
後片付けをして、終わり
先程、弟に言われた事を考えながら
寝床に入る―――。
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