―――第2章・回想―――

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1日目と同様に あたしと玲雄が 一緒に居た時だった。 見回りの教員が 男子生徒の部屋に 女子生徒が 入っていくのを目撃した という事で 各部屋を回っていたのだ。 部屋でテレビを見ながら お喋りに 夢中になっていた あたし達は 全く気付きもしない。 あとは、寝るだけ。 それから 巡回している教員が 眠った頃 美亜が自分の部屋に戻る というだけ。 万が一の可能性で 仮に見付かったとしても ホテルが広すぎて迷子になった など 軽く誤魔化しの利く 言い訳を考えていたし 昨晩は何事も無かったので 安心しきっていた。
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