―――第2章・回想―――

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突然 部屋のドアを ノックする音が聞こえた。 あたしは咄嗟に ベッドの中へ潜り込み それを玲雄が 隠すように座る。 そこで 教員から話を聞き 2人はようやく状況把握が出来た。 その時 玲雄の発したセリフが “ほら、2組に襟足が長い男子がいるじゃないッスか!俺もさっき女だと思ってビビりましたもん” あの発言は、印象的だった。 あたしも そんな人が居たのか と考えてしまったが どうもしっくり来ない。 だが 教員も早く眠りたいのか 出鱈目をあっさり信じ 部屋から姿を消したのだった。
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