―――第1章・出会い―――

4/14
14人が本棚に入れています
本棚に追加
/83ページ
――――― ―――― ――― ―― ― 「はよー...」 ゆっくりと開かれた教室のドアの向こうには ぐったりとした美亜が居た。 その様子を見た室内中の女子が 彼女の元へ わらわらと集まってきた。 「美亜!!どうしたの?!」 「ちょっ!おまっっ…!」 「それがさぁー…」 と 昨晩の件を語り始めると 美亜の後に登校してきた 他の女子も集まり始め 盛り上がりを増していた。 目立つ外見をしていて サバサバとした性格の彼女は クラスの女子から人気があった。 その為 クラスの中心的存在であり 彼女に変化があると 大半はこういった結果になる事が多い。 「フランベって作るの難しいよね!」 「あたしは、シフォン作るよー」 そんな声も上がり バレンタインの話題で持ち切りになっていると 横で1人の男子生徒が教室内に入りたそうにしているが 彼女らは それに気付かず、話を続けている。
/83ページ

最初のコメントを投稿しよう!