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「はよー...」
ゆっくりと開かれた教室のドアの向こうには
ぐったりとした美亜が居た。
その様子を見た室内中の女子が
彼女の元へ
わらわらと集まってきた。
「美亜!!どうしたの?!」
「ちょっ!おまっっ…!」
「それがさぁー…」
と
昨晩の件を語り始めると
美亜の後に登校してきた
他の女子も集まり始め
盛り上がりを増していた。
目立つ外見をしていて
サバサバとした性格の彼女は
クラスの女子から人気があった。
その為
クラスの中心的存在であり
彼女に変化があると
大半はこういった結果になる事が多い。
「フランベって作るの難しいよね!」
「あたしは、シフォン作るよー」
そんな声も上がり
バレンタインの話題で持ち切りになっていると
横で1人の男子生徒が教室内に入りたそうにしているが
彼女らは
それに気付かず、話を続けている。
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