―――第1章・出会い―――

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――――― ―――― ――― ―― ― 「あれ…あたし迷子…?」 新しい制服がまだ初々しく感じる高校1年生の時。 次の日が入学式で 妙に興奮していて なかなか眠れずに 結局、遅刻ギリギリで起床し 慌てて駆け出し 学校までは辿り着けたものの… 体育館への道が判らず 校内で迷子になっていた。 「…!あれ?もしかして、入学式サボり?」 見知らぬ男子生徒にいきなり声をかけられ かなり驚愕し 尻餅搗いた事も覚えている。 「いえ…違います!」 サボりではない事も覚えている。 あたしがスカートを払いながら 急いで会場に向かおうとするが 男に腕を掴まれて こう言われた。 「俺が連れてってやる!」 あまりに無邪気な笑顔で言われたもので あたしも迷子だったし 断れず、彼について行く事にした。 ― ―― ――― ―――― ―――――
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