北海道編

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『大将!いくら!』 『大将!うに!!』 北海道の寿司はうまい。 つい先ほどの事である。 『すみません。お姉さん。自分って何ですか?自分はどこで見つかりますか?』 私は“自分”なる食材を探すため,聞き込みをすることにした。 怖いお兄さんやおっさんには声を掛けづらいので,優しそうな綺麗なお姉さんに話掛けたのである。 お姉さん 『どうしたの?ねこちゃん。お家はどこ?お名前は?自分が分からないの?』 ねこ 『にゃーにゃー。ええっと・・』 一度に多くの質問をされると,どれから答えていいものか分からなくなるのである。 相手が綺麗なお姉さんならなおさらである。 犬のお巡りさんになった気分とつぶやくお姉さんに手を引かれ,寿司屋へとやってきた。
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